この記事では、エケベリアの花が咲いたときの対処を解説します。
対処としては3種類あります。下に行くほど、上級者向けとなります。
- 花を取り除く → 株の体力温存を優先する
- 花は取り除かない → 花を楽しむ
- 花は取り除かない → 実生(種をつくる)に利用する
多肉初心者の方は、花を取り除く方法がおすすめです。
勿体ないと感じると思いますが、株の体力温存につながります。
この記事で学べること
- エケベリアの花が咲いたときの対処方法
- 株を弱らせない花の楽しみ方
- 花を切るか切らないかの考え方
花を切って体力を温存
まずは、花を取り除いて株の体力温存を優先する場合です。
小さい株や、大切にしたい株、大きく育てたい株などは、花芽を取り除く処理をします。
また、根の生えていないカット苗に花芽が付いた場合も取り除く処理を行うべき。
理由は、花をつけ続けると多肉植物はエネルギーを使うため、株の成長や形がくずれたり、調子を崩して枯れてしまう可能性があるからです。
それを防ぐために、花芽を切ってしまうのです。
花芽の切り方
花を切る際は、消毒済みのハサミがあると便利ですが、
私は面倒なので、指でへし折っています。
消毒済みのハサミを利用することで、病気の伝染を防ぐことに繋がります。
茎を長めに残してカットする
花芽を切る際は、花の茎の部分を長めに残しておきましょう。
残した茎の部分は枯れて黒くなった後に引き抜きます。
みずみずしい状態で引き抜くと、傷ができて病気になる可能性がでてくるので注意してください。
黒くなった花茎
枯れていれば、簡単に引き抜ける。
必ず、枯れてから引き抜く。
そのために、長めに花茎を残しておくのです。
切った花を楽しむ方法
切った花芽は捨ててしまっても良いし、水を入れた小瓶にさしておけばインテリアとして楽しめます。
水にさしておけば、花が開花して、1~2週間は楽しめます。
「花芽についた葉」は、葉挿し成功率がかなり高いです。
▼ぜひ、葉挿しをしてみてください。
-
エケベリアの花芽の葉で葉挿しをする方法を解説。効率よく増やせます。
続きを見る
花芽を切らない管理方法
花芽を切らない理由としては、
- 花を楽しみたい
- 種を採取したい
どちらかだと思います。
花芽がつくということは、株が充実している証拠なので、弱らせないようにするのが大切。
植物にとって、花を咲かせるのは一大行事。
エネルギーを使うため、日当たりを十分に確保して、肥料も与えておくと良いです。
私は、マイガーデン液体肥料を1000~2000倍に希釈して使用しています。
置くタイプの肥料なら、IBのチカラがおすすめ。
鉢の大きさによりますが、1~2粒をポンポンと置くだけ。
無臭なので、室内管理でも安心です。
▼肥料について解説した記事もあるので、参考にしてください!
-
多肉植物に与える肥料の最適解は?肥料を上手に使って大きく育てる方法
続きを見る
花芽を切らない場合の水やり
エケベリアの場合は、春から初夏にかけて花がつきます。
水やりは土が乾いたらたっぷりで問題なし。
液体肥料を使う場合は、水やりの際に与えます。
置き肥をした場合は、水を与えることで肥料成分が溶けだすので水やりは大切です。
花芽が付いていたら植え替えないほうが良い?
答えは、植え替えても問題なし。
ただし、根っこを派手に切ったり、葉を大量に取る(葉挿し用の葉を採取)のはダメです。
株を小さくする場合(葉挿しの葉を採取したい)は、花芽を取り除いて体力温存を優先したほうが良いです。
葉挿し用の葉を採取していると、花芽もポロっと取れます。
カット苗にする場合は、根っこの成長を優先したいので、花芽は取り除いたほうが良いです。
交配(種を作る)
オリジナルのエケベリアを作り出すことができますが、必ずしも成功するわけではありません。
また、良い種を作るには大きな親株が必要になってきます。
具体的には、ロゼットの直径が10センチ以上あれば親株に利用できます。
手順はこんな感じです。
- 花粉の採取
- 受粉させる
- 不必要な花は取り除く(種の質を向上)
- 種の成熟を待つ
- 種を採取
花が咲いたら正しく処理しよう
最後にまとめとなります。
小さい苗や、カット苗についた花芽は取り除くのがおすすめ。
カットした花は、水に差しておくことでインテリアになります。
花を楽しむ場合は、日照時間の確保と、肥料を与えておくと株の弱りを軽減できます。
花芽についた葉は葉挿しの成功率が高めなので、増やしたい方は利用しましょう。
交配を行う場合は、充実した親株が必要。
充実した親株を作るには、1年目、2年目あたりは花芽のカットが必要になってきます。
いつかはオリジナルのエケベリアに挑戦してみてください。