エケベリアは多肉植物の一種で、美しいロゼット状の葉が特徴的です。
日光を好むため、日当たりの良い場所で育てられることが多いですが、過度な直射日光や高温にさらされると葉焼けを起こすことがあります。
葉焼けは、葉の色が変わり、茶色や黒い斑点ができる状態です。
この記事では、エケベリアが葉焼けした際の戻し方や管理方法について、初心者でも分かりやすいように解説します。
葉焼けしたらどうする
葉焼けしたチョコロマンス(エケベリア)
まずは、結論から。
今すぐに「日陰に移動する」ことです。焦げるときは、マジで1日で焦げます。1日どころではなく、半日でも焦げます。
季節の変わり目、特に6~7月は注意が必要です。5月頃から、早めの遮光をすることで、葉焼けを防ぐことが可能です。
葉焼けの原因を理解する
まず、葉焼けの原因を理解することが重要です。
主な原因としては以下の点が挙げられます
①過度な直射日光:
エケベリアは日光を好みますが、夏の強い日差しに長時間さらされると葉焼けが起こりやすいです。
②急激な環境の変化:
突然、屋内から屋外に移動させたり、日陰から日向に移したりすると、植物が順応できずに葉焼けが起こることがあります。
③不適切な温度:
高温や低温にさらされることで、エケベリアはストレスを感じ、葉焼けを引き起こすことがあります。
いずれも、急な環境の変化が原因となりやすいです。
葉焼けを防ぐための基本的な管理方法
葉焼けを未然に防ぐための基本的な管理方法は次の通りです
遮光ネットを使う
エケベリアには明るい光が必要ですが、直射日光を避けるために、遮光ネットやレースのカーテンを使って直射日光を軽減することが効果的です。
特に、夏の強い日差しには注意が必要です。
▼遮光ネットの効果は、手をかざすと分かりやすい。
遮光なし
50%の遮光ネットを使用
遮光ネットは100円ショップでも購入することができます。
サイズが小さいですが、安価で手に入るので、設置しておきましょう。
徐々に環境を変える
わかりづらいですが、50%の遮光中
エケベリアを屋内から屋外に移動させる際や、日陰から日なたに移す際には、数日間かけて徐々に環境を変えていくことで、エケベリアが順応しやすくなります。
例えば、3日ごとに環境を変えます。
明るい日陰(3日) → 70%の遮光する環境(3日) → 50%の遮光をする環境(3日) → 20%の遮光をする環境(最終的な管理環境)
わざと葉焼けさせる
わざと葉焼け(軽傷)させてから回復させることで、日光に強くなります。
かなり、スパルタな方法ですが強い多肉植物を育てたい場合は効果的。
適切な温度管理
エケベリアの適温は15〜25℃です。
夏の猛暑や冬の寒さから保護するために、適切な温度管理を心がけましょう。
冬の寒さでも葉焼けをすることがあります。正確にはしもやけ?
エケベリアは、種類にもよりますが0℃~マイナス4度まで耐えることができます。
葉焼けが起こった場合の対処方法
葉焼けが既に起こってしまった場合の対処方法について説明します。
葉焼けの進行を防ぐ
葉焼けの進行を防ぐために、直射日光を避けて日陰か半日陰に移動させます。
受けたダメージを管理する
step
1様子を見る
これくらいなら軽傷
焦げた葉でも、軽傷なら元に戻ります。まずは日陰に移動させて、様子をみましょう。
元に戻るまでに数週間~数か月かかります。
step
2傷んだ葉を取り除く
完全に枯れてしまった葉や、著しく変色した葉を基部から取り除きます。ちなみに、取り除かなくても大丈夫。見た目が気になる場合は取り除いても良いよという話。
生長点付近の葉が葉焼けしていなければいずれ回復していきます。
回復期の管理
葉焼けのダメージから回復させるためには、以下の管理方法が有効です。
適度な水やり
エケベリアは乾燥に強い植物ですが、回復期には適度な水分が必要です。
土が完全に乾いたらたっぷりと水を与え、過湿にならないよう注意します。
活力剤の使用
回復を促進するために、薄めた活力剤を月に1回程度与えます。
「肥料」と「活力剤」は違うものなので注意してください。
温度と湿度の管理
エケベリアの回復には適温(15〜25℃)と適度な湿度が重要です。
エアコンやヒーターの風が直接当たらない風通しの良い場所に置くと良いでしょう。
予防策と長期的な管理
エケベリアが健康に育つための長期的な予防策についても考えておきましょう。
季節ごとに日光や温度の変化を見ながら、置き場所や管理方法を適宜見直すことが大切です。
- 天気予報を見ながら、管理場所を変える
- 遮光をする
- 毎日、多肉の様子を観察する
まとめ
エケベリアが葉焼けを起こすと見た目にも大きなダメージを受けますが、適切な対処と管理を行うことで回復させることが可能。
あきらめずに大切に世話を続けていきましょう。
葉焼けの原因を理解し、予防策を講じることで、健康で美しいエケベリアを育てることができるでしょう。