この記事では、多肉植物に与える肥料ついて解説します。
多肉植物は、無肥料でも育てることができますが、肥料を使うことでより早く大きくすることが可能となります。
おすすめの肥料はコレ!
多肉植物に与えるおすすめの肥料を先に紹介します。
マイガーデン 植物全般用
おすすめ度:
成分が11-11-7なので、個人的には「マグァンプK」よりも使いやすい肥料です。
コーティング処理されているので、根に直接当たっても肥料焼けしません。
土に活力を与える腐植酸を配合していたり、土壌の温度変化や植物の生育にあわせて溶け出す量が調節されるというハイテクな肥料です。
気温が高くなると溶けだす量が増え、気温が下がって紅葉が始まる頃に溶け出す量が減るという都合の良い肥料です。
マイガーデンシリーズには、いくつか種類がありますが、「植物全般用」なら肥料の効き目が2~3カ月で切れます。(それ以外は1年間効く)
多肉植物に使うなら、紅葉時に肥料を切りやすい「植物全般用」がおすすめです。
\ 迷ったらコレ! /
マグァンプK
おすすめ度:
定番の「マグァンプK」です。
元肥として土に混ぜ込んで使います。
根に直接当たっても肥料焼けしないスグレモノです。
植物の根から出る酸に反応して効果を発揮するため、土の上にばら撒いても効果がありません。
つまり、追肥としてはいまいち使えない肥料となります。
植え替えの際に元肥として土に入れて使うのが効果的です。
個人的には、成分が6-40-6と偏っているのが気になります。
リン酸が多く含まれているので、花を咲かせてみたい方にはおすすめ。
肥料の効果が1年間続くので、紅葉のタイミングで肥料を切るという使い方が難しいため、アガベやパキポディウムなどに使うと良いでしょう。
エケベリア等の紅葉を楽しむ多肉植物に使いたい場合は「マグァンプKの小粒」もしくは、上で紹介した「マイガーデン 植物全般用」がおすすめです。
肥料の効果は短いほうが、紅葉のタイミングで肥料を切るという調整がしやすいです。
\ みんなが使ってる /
グリーンそだちEX IBのチカラ
おすすめ度:
土の上に置いて追肥として使える肥料です。
成分が10-10-10で均等に含まれているため、使いやすい肥料です。
暖かくなってきた3~4月頃に土の上に置いて成長を促進するために使います。
IBのチカラは、水やりのときに溶けだして効果を発揮するので、土の置いた後の水やりを忘れずに。
\ 追肥に最適! /
用土に培養土を混ぜる
肥料を与え方として、植え替えの際に花や野菜に使う培養土を少しだけ混ぜるという方法があります。
この方法は、葉挿しをする際におすすめです。
おすすめ度:
▼こちらの記事で解説しています。
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多肉植物の培養土の作り方。花と野菜の培養土を使用して、水はけの良い多肉専用培養土を作る
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おすすめの液体肥料
固形肥料だけでも十分ですが、液肥を与えてみたい場合は、1000倍~2000倍の規定値より薄めで与えて様子を見るのがおすすめです。
即効性があるので、形が崩れたり紅葉から急激に冷めたりすることがあります。
液体肥料 ハイポネックス
おすすめ度:
定番のハイポネックスです。
成分は6-10-5なので、花期に与えると良さそうです。
液体肥料 マイガーデン液体肥料
おすすめ度:
私が使っている液体肥料です。
成分は9-10-5なので、ハイポネックスに比べて窒素が多めです。
続けて使うことにより、鉢土を水切れしにくい土になる成分が含まれています。
この成分が多肉植物にとって害にならないように、水はけを重視した土で使うと良いでしょう。
水に溶かすと泡立つので、溶かしてから数分置いて使うと良いです。
肥料を使うとどうなるのか?
肥料を使うと、植物の成長を促進し、花や葉っぱの美しさを引き出すことができます。
また、栄養不足による黄化や枯れの防止にもつながります。
ただし、肥料を使いすぎると根や葉を傷めたり、病気の原因となることもあります。
肥料の使い方には適切な量や頻度が必要です。
肥料を与えるメリット
多肉植物に肥料を与えるメリットは下記のとおりです。
- 早く大きくなる
- 花期の栄養補給ができる
- 葉挿しの成功率が上がる
メリット1:早く大きくなる
早く大きくしたいなら、肥料を与えましょう。
多肉植物を早く大きく育てたい場合は、肥料を与えると良いです。
葉挿しをする用土にも肥料分を加えることで早く育てることが可能となります。
メリット2:花期の栄養補給ができる
花の形成は、エネルギーを消耗します。
栄養不足の状態が続くと花付きが悪くなったり、花が終わった後に株が弱って枯れる原因となります。
よって、花の季節に肥料を与えることで、株が弱るのを防ぐことができます。
花によるエネルギーの消耗を防ぐには「花芽を切る」という方法もあります。
肥料を与えた多肉植物は、花をつける確率が高く、花の数や色もより鮮やかで美しかったという研究結果があります。
メリット3:葉挿しの成功率が上がる
栄養があれば成功率が高いです。
肥料を与えた株から採取した葉で葉挿しをすると成功率が高くなります。
葉挿し用の葉っぱを取る数日前に肥料を与えるのが有効的です。
肥料を与えるデメリット
多肉植物に肥料を与えるデメリットは下記のとおりです。
- 多肉植物の見た目が崩れるかも
- 秋~冬に肥料を与えると紅葉から覚める(どす黒い紅葉になる)
- 有機肥料の扱いには注意(虫がくるぞ!)
肥料を与えすぎると、根を傷めたり、多肉植物の見た目が悪くなる原因になります。
デメリット1:多肉植物の見た目が崩れるかも
肥料を与えると徒長の原因となることがありますが、しっかりと日光に当てていれば徒長しません。
注意すべきなのは、梅雨時など、雨や曇りが数日間にわたって続く天気のときです。
梅雨時に肥料成分が土の中に多く残っていると、高確率で徒長します。
とはいえ、日本で多肉植物を育てるにあたり、梅雨の徒長は仕方ありません。
梅雨が終わった後でカットして仕立て直すのが良いです。
デメリット2:秋~冬に肥料を与えると紅葉から覚める(どす黒い紅葉になる)
多肉植物は、秋~冬にかけて肥料を切ることで、色鮮やかな紅葉を楽しむことができます。
肥料を与えても紅葉はしますが、どす黒い感じの紅葉になってしまいます。
肥料を与えて紅葉自体が完全に覚めてしまうことはないですが、どす黒い感じの紅葉になるので注意してください。
デメリット3:有機肥料の扱いには注意(虫がくるぞ!)
有機肥料を与えると虫が寄ってきます。
多肉植物を室内管理している場合や、虫が嫌いな場合は有機肥料の使用を避けたほうが良いです。
おすすめの肥料はコレ!
最後にオススメの肥料を紹介します。
この肥料を使っておけば間違いありません。
マイガーデン 植物全般用
おすすめ度:
- 元肥・追肥の両方で使える
- 肥料焼けしない
- 土の温度にあわせて溶け出す量が調節される
グリーンそだちEX IBのチカラ
おすすめ度:
- 元肥で使える
- 土の上に置いて使用する
- 肥料を置いた後は水やりを忘れずに
用土に培養土を混ぜる
おすすめ度:
この方法は、葉挿しをする際におすすめです。
- 邪道かもしれないが、上手に育つ
- でも、土の配合が手間になる
- 追肥は別途用意する必要あり
▼こちらの記事で解説しています。
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