当記事では、「熊童子」の葉挿し方法を解説します。
熊童子は、葉挿しの成功率が低く、挿し芽(挿し木)で増やすのが一般的ですが、葉の切り方を工夫することで葉挿しをすることが可能となります。
この記事で学べること
- 熊童子の「葉挿しのやり方」が分かる
- 熊童子をどんどん増やせるようになる
- 熊童子"錦"は、挿し芽がおすすめ
「熊童子」の葉挿し方法
葉挿しをする際に重要なのは、生長点を残して葉を取り除くことですが、熊童子の葉には生長点が無いらしく、葉挿しの成功率が低いのです。
そもそも、どこからどこまでが葉なのか分かりづらい。


熊童子の葉挿しの手順
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1茎をカットする
エケベリア等の葉挿しは、手でもぎ取るのが一般的ですが、「熊童子」の場合はカッターナイフでカットします。(Step1では、ハサミでのカットも可能です。)
茎をカットして、2枚以上の葉が付いた状態にします。「熊童子」の葉は、対になっているため、自動的に2枚以上の葉が付いた状態になると思います。
この状態で土に挿すと挿し芽ができます。挿し芽は、熊童子の一般的な増やしかたです。
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2茎を垂直にカットする
カッターナイフを使って、葉と葉の間にある茎を垂直(縦方向)にカットします。
これで1枚の葉が付いた状態となります。

葉と茎の接続部分を傷つけない事が大切です。
葉と茎の接続部に生長点があるので、ここから芽が生えてきます。
茎が細い場合は、無理にカットを行わずにそのまま土に挿します(挿し芽)
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3土に挿す
カットした茎部分を土に埋める感じで挿します。
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4葉挿しの管理をする
「熊童子」は成長が遅いため、発芽までは根気強く待つ必要があります。おまけに葉が1枚になっているので、更に成長が遅くなります。
置き場所は日陰~半日陰。土が乾いたら鉢の3分の1が湿る程度の水やりを行います。


発芽は、葉と茎の間から発生します。
2か月後(2024.01)
熊童子の葉挿し(茎挿し?)が上の写真まで成長しました、
ここまでくれば、成功と言って良いでしょう。
成長速度に差はあるものの、他の葉挿しからも小さな芽が確認できました。(土から抜いて確認済み)
これって挿し芽じゃね?
「茎を残しているから挿し芽なのでは?」という疑問が生まれます。
実際、葉から芽が出ているわけでは無く、葉と茎の接続点から芽が出ます。
見た目は葉刺しに見えるので、葉挿しということにしておいてください。
成長速度重視なら、挿し芽が良い
今回紹介した方法は、成長がかなり遅いです。
成長速度重視なら、挿し芽をおすすめします。