多肉植物の根を早く成長させたい方や、カット苗の根っこが出てこなくて困っている方向けの記事となっております。
結論として、大切なのは、「水やりのタイミング」です。
当記事で、詳しく解説していきます。
この記事で学べること
- 多肉植物の根が成長するメカニズム
- 水やりのタイミング
- 多肉植物を早く成長させる水やり方法
多肉植物のカット苗が発根しない
多肉植物のカット苗からの発根には、2~3週間かかります。
あまりにも発根が遅い場合は、管理の仕方に問題があるかも知れません。
根を成長させるポイントは3つあります。
- 乾燥させすぎていると根が出ない
- 発根には湿気が必要
- ある程度、乾燥させることも大切
以上の点をふまえて、詳しく解説していきます。
土の乾燥と根の成長の関連性
余分の水は鉢底穴から排出され、鉢に含まれた水分は多肉植物が吸収します。
鉢の上部分から乾燥(蒸発)していき、最後に鉢底付近の土が乾燥します。私が使っている用土では、鉢底付近の土が乾燥するまでに3日程度かかります。
鉢の中の水が減ると同時に、多肉植物が水を求めて根を成長させます。(水の水位の減りと同時に根が伸びていくイメージ)
これが、多肉植物が根を成長させるメカニズムです。
良くある間違い
良くある間違いとしては、
✕ 乾燥させて危機感を与えて根を出させる
ではなく、
◎ 水や湿気があるから根を伸ばせば吸える
ということを多肉植物に教えてあげる必要があります。
多肉植物は、完全に乾燥させた状態で長期間管理すると、休眠状態に入って水を待ちます。
自然界でいえば「雨季」です。
休眠状態に入ってしまうと根が出づらくなるので、水や湿気を与えて根を成長させるのがポイントです。
水やりのタイミング
水やりのタイミングは、鉢の土が完全に乾燥したタイミングがベストです。
鉢の重さをチェックしたり、鉢底穴を覗きんだりして、土の乾燥具合をチェックすると良いです。
根を成長させる場合は、鉢底穴から水が出るくらいにたっぷりと与えます。
たっぷりの水を与える理由は、上でも説明したように根の成長に必要なことです。
根が無くても水やりが必要な理由
根が生えていない場合でも、水やりが必要です。
その理由は、「湿気に反応して根を成長させるから」です。
カット苗でなかなか根が生えないという場合は、水やりが足りていない場合が多いです。
根が生える茎の部分が湿るように水やりを行うのが効果的です。湿気と乾燥のメカニズムを作って、根の成長を促しましょう。
カット苗に水を与えるときも、たっぷりの水を与えても大丈夫。(大きすぎる鉢に植えている場合はダメ)
中途半端な水やりだと、多肉植物が湿気を感じ取れないことがあります。
ただし、冬は注意
根が生えていない多肉植物は、寒さに弱いため、水やりのタイミングには注意が必要です。
早朝の最低気温が0度を下回る場合は、昼間の間に乾く程度にチョロっと水やりをするか、室内管理をおすすめします。
カット苗の根が生えたか確認する方法
根が生えたか確認する方法として、手っ取り早いのは「抜いてみる」方法。
ですが、抜いてみる方法はおすすめしません。
理由は、土から抜いた際に湿気を失ってしまうので発根が遅れる原因となったり、成長した根が千切れる原因となるためです。
苗を抜かずに確認するする方法としては、葉がシャキッとしているかどうかをチェックすることです。
未発根(しんなりしている)
発根済(シャキッとしている)
根が生えれば水分を吸うことができるため、葉に張りが出てきます。
- エケベリア:ロゼットの中心部分に張りが出てくる
- セダム:全体的に葉がに張りが出る
- クラッスラ:全体的に葉がに張りが出る
葉に張りが復活してきたら発根してきた合図です。
多肉植物を早く成長させる水やり方法
多肉植物を早く成長させるには、「湿潤と乾燥のメカニズムの高速化」が有効的です。
鉢の土が完全に乾燥したら、すぐにたっぷりの水やりを行います。
乾燥してから3日~1週間待っても良いですが、すぐに水を与えたほうが成長速度が速まります。
もう一度書きますが、「鉢の土が完全に乾燥」したら水やりです。
完全に乾燥していないと蒸れや根の障害の原因となります。
以上、多肉植物の発根のメカニズムと早く成長のさせる方法を解説しました。
役に立てば幸いです。