当記事では、土のPH値を迅速、正確に測れる方法を紹介します。
ペットボトルを使って簡易的な濾過器を作る方法でPHを測定します。迅速かつ正確にPHの測定ができるので、PH測定をしたことのない初心者でも簡単。
自分で配合した用土や畑のPH測定時に役に立つと思います。
1分で土のPH値を迅速かつ正確に測る方法
用意するもの
- 洗浄済みの空のペットボトル
- 酸度測定液
- ティッシュペーパー3枚
ペットボトルは、飲料の成分が残っているとPHが正確に測れないため洗浄しておきます。
炭酸飲料に使われる丸いタイプのペットボトルがおすすめ。
酸度測定液は、やり方さえ覚えれば初心者でも正確に簡単に測定できます。
今回は、住友化学園芸のアースチェック液を使用します。
近所のホームセンターよりも安かったため、アマゾンで購入しました!
PHを測る手法としては、「試験紙」や「地面に挿すタイプの測定器」もありますが、一番確実に測れるのは酸度測定液だと考えます。
リトマス試験紙は、色の変化が分かりづらく、地面に挿すタイプは正確なPH値が測れない粗悪品が売っているからです。
ティッシュペーパーは、土と水を混ぜた後の泥水をろ過するために使用します。クッキングペーパーやコーヒーフィルターでも代用できます。
試していませんが、鼻セレブのような製品はソルビット(PH5~7)が含まれているのでPH値に影響があるかも知れません。
PHを1分で測る方法
ここからは、ペットボトルを使ったPH測定の手順を紹介します。
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1ペットボトルに土を入れる
今回は、畑の土のPH値を測ります。
ペットボトルの中にPH測定対象の土を入れます。
土は、少量で問題ありません。大量の土を入れると、後始末が大変になります。
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2水を入れて混ぜる
水を入れて軽く振って混ぜます。
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3ペットボトルの口にティッシュペーパーを詰める
通常は上澄み液が採れるまで30分以上放置するのですが、今回は簡易的な濾過器を作って1分で測定します。
やり方は簡単。
ペットボトルの口にティッシュペーパーを細く丸めて詰め込みます。
きつく入れすぎると水が出てこなくなるので、ほどほどに詰め込んでください。
これが、簡易的な濾過器になります。
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4ろ過する
ペットボトルをひっくり返すと濾過された水が出てきます。
水が出てこないときは、ペットボトルを軽く押します。強く押すとティッシュペーパーごと中の泥水が勢いよく噴き出すため、注意してください。
規定値の3mlを採取しました。
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5PH測定する
アースチェック液を3滴入れて色の変化を見ます。
攪拌後に色の変化を見てみます。
比色表と比べるとPH7~7.5程度でしょうか。石灰は入れなくても良さそうですね。
花咲かじいさんの如く、石灰をばら撒いたので若干アルカリ性に寄っているように見えます。
ということで、慣れれば1分程度で測定できます。
このやり方の欠点は、
- ペットボトルの洗浄が必要
- ペットボトルの後始末が必要
- ティッシュペーパーを消費する
という点です。
その代わりに安くて正確にPH測定ができます。
アースチェック液はおすすめ
アースチェック液は、600円程度で45回の測定が可能。
つまり、1回あたり13.3円で測定可能。
もっと簡単に測定したい方は、土に挿すタイプがおすすめ。(うまく測れない粗悪品に注意してください)
アマゾンのレビューを参考にしながら購入すれば、粗悪品を避けられると思います。
シンワ測定のデジタル土壌酸度計なら、1分程度で測定可能です。ついでに土壌温度・土壌塩分濃度・土壌水分・照度の簡易測定が可能。
アースチェック液と併用すれば測定値の信ぴょう性も高まりますね。
科学実験が好きな方(色の変化を見たい方)は、アースチェック液がおすすめです。
水槽の水のPHも測れるので、水耕栽培やアクアリウムをやっている方にもおすすめできます。