多肉植物の葉挿しの葉っぱは、千切れていても発芽・発根するのかという検証を行いました。
結果としては、
生長点があれば、千切れていても発芽・発根する。
ただし、千切れ方によっては発芽・発根はしてもその後の成長が難しいこともあるということ。
この記事で学べること
- 葉挿しの考え方
- 葉は千切れても大丈夫なのか
- だめもとで葉挿ししてみよう
千切れた葉っぱってどんなの?
この葉っぱはメルカリで購入して、千切れた状態で届いた「シンデレラ」という品種です。
輸送中に何かあって千切れたか、もともと千切れていたのかは分かりません。
葉挿し用に葉っぱを採取していると、千切れてしまうことがありますし、

葉っぱの状態
生長点はある
生長点があれば、千切れていても発芽・発根します。


もう片方は、生長点が見えない

土に挿す
2つとも土に挿して管理していきます。
管理方法は以下の通りです。
- 土が乾いたら水をやる(湿度を確保する)
- 半日陰で管理
▼葉挿しの詳しい管理方法は下記記事にて紹介しています。
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【成功率90%以上】多肉植物の葉挿し成功率を上げる方法を徹底解説
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発芽した
予想通り、生長点が残っている側から発芽を確認しました。
ここまで成長すれば、葉挿し成功。水の管理に気を付けながら陽に当てて成長を促します。
生長点無しの葉っぱからは発芽しません。

葉挿しの考え方
採取した葉っぱ側に、根の細胞、葉の細胞の両方が残っていれば、発芽発根します。
根の細胞だけが残っていた場合、根だけが成長して発芽はしないという現象が起こります。(通称・イカ)
多肉植物は葉が取れた際に、根の細胞、葉の細胞が残るため、葉挿しができるのです。
予想外の出来事が起こる
約1か月後、土に挿さずに放置していた「生長点が無かった葉っぱ」から根が出ました。

おそらく、根を出すための細胞が残っていたので発根した思われます。
葉っぱが出る細胞が残っていれば、発芽も期待できますが、どうでしょうか。
このまま土に挿さず、湿度が確保できる環境にして様子を見ます。
このやり方は、「土に挿さずに管理する方法」で紹介したやり方に近いです。
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【多肉植物】葉挿しを最速で発芽、発根させる方法。土を使わない。
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1ヶ月半後…
根は成長しましたが、葉が出てくる様子はありません。いわゆる、「イカ」の状態になりました。
やはり、葉の出てくる細胞が無かったため、葉が成長しなかったのだと予測できます。

葉が千切れても葉挿しは可能
今回の結果から、葉が千切れていても生長点が無事なら発芽・発根が可能ということが分かりました。
ただし、生長点が残った葉が小さすぎたり、ぐちゃぐちゃになっていたら発芽・発根は見込めません。
大きめの葉っぱであれば、問題なく成長してくれるので、千切れてしまってもあきらめずに葉挿しに挑戦してみてください。