当記事では、「月兎耳(つきとじ)」の葉挿し方法を解説します。
基本的にはエケベリア等と同じやり方で発芽・発根させることが可能です。
「月兎耳(つきとじ)」をはじめ、「福兎耳」、「黒兎耳」、「ゴールデンラビット」「ジャイアントラビット」等のウサギ系の多肉植物はハサミを使って葉カットしても発芽・発根させることが可能なので、是非お試しください。
この記事で学べること
- 月兎耳の「挿し芽のやり方」が分かる
- ひと工夫すると効率的(2倍速)で増やせる
- 失敗した時の「対処方法」が分かる
「月兎耳」の葉挿し方法【※最高効率】
葉挿しをする際のポイントは「葉っぱの付け根の生長点が綺麗に残っている」こと。 エケベリアの葉挿しの経験がある方は知っている知識のはず。
ですが、「月兎耳(つきとじ)」は生長点が千切れていても発芽させることが可能。これは、アロエやサボテンと同じ性質です。
その性質を利用して、採取した葉っぱをハサミで切って葉挿しをすることで効率よく増やすことが可能となります。
それでは、詳しいやり方を解説していきます。
「月兎耳」の葉挿しの手順
▼ざっくりとした手順
- 葉をもぎとる
- 葉をハサミやカッターナイフで切る(効率を求める場合)
- 土に挿す
[st-stepstep_no="1"]新鮮そうで肉厚な葉を選んで採取[/st-step]
大きめの葉っぱがおすすめ
葉挿しの成功率を高めるために、新鮮な葉を採取します。
途中で千切れたとしても発芽・発根するため、神経質にならずに採取すればOKです。
葉挿しの葉を採取することで、親株からは脇芽が出やすくなります。
[st-stepstep_no="2"]葉っぱを半分に切る[/st-step]
チョンパします。
「月兎耳(つきとじ)」の葉は半分に切っても問題なく成長します。
この性質を利用して、効率よく増殖させていきます。
大きめの葉なら3等分に切っても問題なし。ただし、土に挿す向きがあるのでご注意ください。
3等分でもOK!
カッターナイフで葉の中央に切れ込みを入れる方法もあります。
「切れ込みを入れた数だけ発芽する」ため、このやり方が最も効率よく増やすことができます。
葉は切断しません。
とはいえ、切れ込みを入れすぎると葉挿しが失敗しやすくなるので、3~4箇所程度にしておきましょう。
[st-stepstep_no="3"]正しい向きで土に挿す[/st-step]
採取した葉の「茎に近い側」を土に挿します。
2分割に切った場合は、ひとつは「葉の採取時に千切った部分」を挿し、もうひとつは「切った断面部」を土に挿します。
3分割の場合、真ん中の葉の向きは「茎に近かった方の断面」を土に挿します。
土に挿す向きを間違えると成長の効率が悪くなります。(土に挿していない側から発根するため水分や養分の吸収が遅れるため)
切れ込みを入れるやり方の場合は、切れ込みが土に触れるように横向きに挿しておくと良さそうです。
[st-stepstep_no="4"]発芽、発根を待つ[/st-step]
風通しの良い日陰~半日陰で管理します。
日に当てすぎるとジュレ化したり、葉の水分が減る速度が速まって葉挿し失敗の可能性が高まります。
土の表目が乾いたら土の3分の1が湿る程度の水やりを行います。
葉挿しの葉は水を吸うことができませんが、水をやって湿度を上げておくことが重要となります。
葉挿し成功しました!
断面から発芽・発根した月兎耳
早ければ2~3週間で発根が確認できます。
発芽したら、日光に当てて徒長を防ぎながら育てていきます。
「月兎耳」は冬の寒さに注意
寒さに負けた月兎耳
「月兎耳」は、寒さに弱いため、気温5度を下回る場合は屋内で管理するのがおすすめ。
葉挿しも例外なく、寒さに弱いです。
冬は成長速度が遅く、油断すると寒さに負けてしまうので、冬以外の季節に葉挿しをすると良いでしょう。
我が家では本格的な寒さが到来する前に屋内管理に切り替えます。(油断して、寒さで枯れてしまったこともあります・・・。)
カランコエ全般は寒さに弱いので、ご注意ください!
▼寒さ対策はこちらの記事を参考にしてください。
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【大寒波】多肉植物の寒さ対策。冬の管理方法を初心者向けに解説。
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葉挿しの時期【冬以外がベスト】
葉挿しは1年中行うことができますが、厳寒期の場合は成長速度が遅くなります。
そのため、春~秋にかけての葉挿しがおすすめ。
冬でも、屋内管理できれば問題なく発芽しますが、上で解説したように、「月兎耳」は寒さに弱いので注意が必要です。